私が初めて脱毛を考えたのは、大学生の頃でした。当時、雑誌や電車の広告で目にするのは、決まって「月々数千円から始められる」と謳う美容サロンのキャンペーンばかり。正直に言うと、最初は私も、その手軽さと価格の安さに強く惹かれていました。しかし、インターネットで情報を集め、いくつかのサロンと病院の両方でカウンセリングを受けるうちに、私の心は明確に「病院での脱毛」へと傾いていきました。最終的に私が病院を選んだのには、いくつかの決定的な理由があります。最大の理由は、私の肌質への不安でした。私は昔から肌が弱く、少しの刺激で赤みやかゆみが出やすい、いわゆる敏感肌でした。自己処理のカミソリ負けにも長年悩まされていました。そんなデリケートな肌に、いくら安全性が高いと言われても、強い光を当てることに大きな不安を感じていたのです。病院のカウンセリングで、医師が私の肌を直接診察し、「あなたの肌質なら、このレーザーをこの出力で当てるのが最も安全で効果的です」と、医学的根拠に基づいて説明してくれた時、心の底から安堵したのを覚えています。万が一トラブルが起きても、この先生が診てくれる。その安心感は、何物にも代えがたいものでした。二つ目の理由は、「終わりがある」という確実性への期待です。私は、脱毛を単なる美容メンテナンスではなく、長年のコンプレックスに終止符を打つための一大プロジェクトと捉えていました。美容サロンの「減毛・抑毛」というゴールでは、いつまで通い続ければいいのか、終わりが見えない不安がありました。それに対して、病院の「永久脱毛」という明確なゴールは、私の目的と完全に合致していました。初期費用は高くても、将来にわたって自己処理の悩みから解放されるなら、その価値は十分にあると判断したのです。そして最後に、カウンセリングでの「誠実さ」も大きな決め手でした。病院の医師は、脱毛の効果やメリットだけでなく、痛みや火傷、硬毛化といったリスクについても、正直に、そして時間をかけて説明してくれました。その誠実な姿勢に、この病院なら自分の体を任せられると、強く感じました。私の選択は、結果的に間違っていませんでした。病院での脱毛は、私に滑らかな肌だけでなく、何よりも「安心」という大きな価値を与えてくれたのです。
エステではなく病院の脱毛を選んだ理由