医療レーザー脱毛は非常に効果的で安全性の高い施術ですが、医療行為である以上、リスクや副作用が全くないわけではありません。契約を結ぶ前に、良い面だけでなく、起こりうるデメリットについても正しく理解しておくことが、後悔しないためには不可欠です。最も一般的な副作用は、施術後の赤みやヒリヒリ感、そして毛穴がポツポツと腫れる毛嚢炎です。これらはレーザーの熱による一時的な炎症反応であり、通常は数日で自然に治まりますが、肌を清潔に保ち、しっかりと保湿することが悪化させないための鍵となります。次に、頻度は低いものの、注意すべきリスクとして火傷が挙げられます。日焼けした肌への照射や、過度に高い出力での照射が主な原因です。経験豊富な医療従事者が肌の状態を適切に見極めて施術を行いますが、万が一火傷が起きてしまった場合でも、医療機関であれば迅速に適切な治療を受けられるのが強みです。また、稀に「硬毛化」や「増毛化」と呼ばれる現象が起こることがあります。これは、レーザーの刺激によって、逆に毛が太く、濃く、または長くなってしまう現象で、特に産毛が多い背中や顔周りなどで報告されています。原因はまだ完全には解明されていませんが、こうしたリスクがあることも知っておくべきです。その他、施術後は肌が乾燥しやすくなったり、色素沈着が起こったりする可能性もあります。これらのリスクは、適切なクリニック選びと、施術前後の正しいセルフケアによって、そのほとんどを回避したり、最小限に抑えたりすることが可能です。カウンセリングでは、これらのリスクについてもしっかりと説明を受け、納得した上で施術に臨むようにしましょう。